SAUNA TRIBE

【サウナで水風呂は欠かせない!】水風呂のさまざまな効果や入浴法、マナー、注意点まで徹底解説!

昨今のサウナブームにより、若い世代や女性もサウナに熱中する光景を目にするようになりました。以前もサウナブームはあったものの、昨今の盛り上がりはSNSを通じてより大きなものとなっています。

そんなサウナですがサウナの後は、水風呂に浸かることが一般的とされています。

しかし、サウナーの中には、

・水風呂にはどんな効果があるの

・水風呂が冷た過ぎて入れない

・そもそもサウナの後に水風呂に入るのは体に悪そう

と思っている方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますとサウナで水風呂は欠かせません!なぜなら、「ととのう」ため、水風呂で期待できるさまざまな効果を得るために水風呂が必須だからです。

そこで、この記事では下記について徹底解説します。

この記事でわかること

◯水風呂の効果

◯水風呂の入り方

◯水風呂に入る時の注意点

水風呂の効果

上述の通り、水風呂はサウナにとって欠かせないほどの効果があります。下記で詳しく解説します。

①疲労改善

②免疫力を高める

③冷え性改善

④ダイエット効果

⑤リラックス効果

⑥睡眠の質を高める

⑦自律神経を整える

疲労改善

サウナやお風呂、温泉などで体を温めた後に水風呂に入り、体への温冷刺激を繰り返すことで血管を伸び縮みさせ、血行が良くなりま。血液は酸素と栄養を体中に届け、二酸化炭素や老廃物を運ぶ役割を果たしています。血行が良くなれば、血液の働きもスムーズになるため、体に酸素と栄養素がしっかりと運ばれるようになります。これにより、体の細胞が元気に働き、疲労回復スピードも速くなります。

実際に、サウナ→水風呂の温冷交代浴により、筋肉疲労の血中乳酸値(疲労物質)が低くなったという研究結果もあります。冷たい水で血管を収縮させることで、温かい湯船に浸かった時、サウナに入った時にに血管がより拡張されます。その結果、温浴だけの場合と比べて、温冷交代浴は血管内の血液の量が増えて乳酸値も下がります。

免疫力を高める

サウナ後の火照った状態から水風呂に入ると一気に身体が冷えることで、体内では身体を温めようと血行が改善されます。それに伴い、風邪などのウイルスに対する免疫力を高めることができる。

実際に少し昔になりますが、1990年にオーストラリア大学がサウナに入る人はそうでない人に比べて、約50%も風邪にかかる率が低かったという研究結果を発表しています。研究方法は以下の通りです。50人の対象者を2グループに分け、25人は週に2回以上サウナに入るグループ、残りの25人はサウナに入らないグループとして、両グループの風邪の罹患率を6ヵ月間にわたって調査したというものです。この調査の結果上述の通り、サウナを日常に取り入れたことで、免疫力が上がったという結論が導き出されました。

冷え性改善

冷え性の体は、手先や足先にまで血液が届かなくなっています。血液が届かない血管は、使われていないと判断されて機能が低下していき、どんどん身体が冷えやすくなっていきます。これが冷え性の原因です。しかし、先に述べた通り、温冷交代浴によって、血管収縮・拡張が促されます。それにより血行促進に繋がり、体の隅々まで血液が行きわたるようになります。
つまり普段のサウナやお風呂、温泉などに水風呂を組み合わせることで、身体の隅々まで血液が送られ、全身の血管をくまなく使えるので冷え性改善に役立ちます。個室サウナ等水風呂を用意できない時は水シャワーだけでも充分に効果があるので代用しましょう。

ダイエット効果

サウナ後の火照った状態で水風呂に入ると水風呂に入ると、身体が一気に冷やされるため、体内では身体を温めようとします。その際に体の新陳代謝が高まりダイエット効果が期待できます。さらに、上述の通離、水風呂に入ることで血管の収縮が起こり血管内の血液の量が増えて乳酸値も下がります。乳酸が溜まると、脂肪が燃焼されにくく、ダイエットの妨げになると言われていますのでこの面からもダイエット効果があると言えるでしょう。しかし、直接脂肪燃焼効果があるわけではないので注意しましょう。

リラックス効果

サウナのように通常の外気温よりも高い温度の中に一定時間いると、体内で「アドレナリン」が分泌されます。アドレナリンは、体が危険にさらされた時に分泌されるホルモン物質のことです。また、体が興奮状態になった時に分泌される「ノルアドレナリン」も血中を巡ります。
体が火照り興奮している状態から水風呂に入り、体を冷やしてひと休みすることで「交感神経スイッチ→副交感神経スイッチ」に切り替わります。しかし、血中では未だ交感神経と関わりのあるアドレナリンとノルアドレナリンのホルモンが巡っている状態です。
つまり、体は副交感神経が優位になってリラックス状態にあるものの、ホルモンの影響で頭は冴えている心地よさを感じられます。これがサウナ後の水風呂で得られるリラックス効果で、「ととのう」と呼ばれています。

睡眠の質を高める

水風呂によって睡眠の質が上がる理由は、寝る時に深部体温が下がりやすくなるからです。そもそも睡眠の質を上げるためには、深部体温をある程度まで下げる必要があります。深部体温が下がることで、体は休みモードに入ります。特にサウナ後は深部体温が高い状態です。そこから深部体温が下がっていく過程で徐々に眠気がきます、その状態で眠ればかなり睡眠の質を高められます。
また、サウナ→水風呂の温冷交代浴は、心拍数を上げるので体が程よい疲労を感じ、眠りやすくなる効果もあります。例えるなら、体自体は疲れていないのに学生時代の部活終わりの疲労感を感じるようなイメージです。

自律神経を整える

自律神経にはざっくり言うと緊張時に活発になる交感神経とリラックス時に活発になる副交感神経の2つがあります。

健康のためには上記2つの神経のバランスが整っている必要があります。

水風呂にはこの2つの神経のバランスを整える効果もあります。なぜなら、サウナ室では体は極限状態にさらされ交感神経が活発になります。その後火照った体を水風呂で一気に冷やすことで交感神経優位から徐々に体はリラックスしていくことで副交感神経優位になっていき、外気浴の時には副交感神経が活発になります。以上のように水風呂に入ることで体はリラックス状態になります。ストレス環境に弱い自律神経が整っていきます。※水風呂に入りすぎると体は逆に冷やされ過ぎて緊張状態になってしまうので入り過ぎないようにしてください。

水風呂の入り方

①サウナから出たら掛け湯、もしくはぬるめのシャワーを浴びる

②息を吐きながら水風呂にゆっくり浸かる

③1分程度水風呂に入る。慣れないうちは30秒くらいにとどめる

体に負担をかけ過ぎないためにもマナーを守るためにも上記の3つの手順を踏んで水風呂に入ることをおすすめします。

1つずつ解説します。

①サウナから出たら掛け湯、もしくはぬるめのシャワーを浴びる

当たり前ですが、サウナから出てすぐ汗も流さずに水風呂に入ると不衛生です。周りのサウナーも苛立ちを隠せないでしょう。まずしっかしと汗を流して水風呂に入るのがマナーです。

また、マナーだけでなくサウナ室から出てすぐに水風呂に入るとヒートショックを引き起こしかねません。ヒートショックとは、特に寒い時期の入浴時に発生する急激な温度差により心筋梗塞、脳卒中を引き起こす現象のことです。毎年冬場になると自宅のお風呂でヒートショックを引き起こし病院に運ばれる方が出てきます。つまり自宅のお風呂ぐらいの温度差でもヒートショックは起こりうると言うことです。

そう考えるとサウナと水風呂の温度差はさらに激しいですよね?しっかりと掛け湯やぬるめのシャワーを浴びて体を慣らせてから水風呂に入るようにしましょう。

②息を吐きながら水風呂にゆっくり浸かる

水風呂に入るときに「冷たくて苦手」、「心臓がバクバクする感覚が嫌」と思っている方いらっしゃいませんか?

これは息を吐きながら水風呂に入ることである程度改善できます

理由を解説します。

サウナに入っている最中は熱の刺激を受けて全身に血が広がった状態です。しかし水風呂に入ると身体の表面の血管がキュッと収縮、一気に身体の奥に血液が集まり、心臓にもたくさんの血液が集まるため心拍数は減り、心臓は「ドクン、ドクン」と一回ごとに多くの血液を送り出すように変化します。これが心臓がバクバクする原因です。この状態は心臓にとって負担が増えた状態になります。

息を吐きながら水風呂に入ることで横隔膜が緩み、空気が吐き出されます。また、腹部にある内臓の余裕ができ、心臓の方へ血液を過剰に押し出しません。つまり心臓がバクバクすることを抑え、心臓の負担を減らすことができます。これによって冷たさや苦しさが和らぐという事になります。

息を吐きながら入っても「冷たくて苦手」と感じる方は水風呂で動かないように意識してみてください。

その理由は、水の中で静かにしていると、水と接触している部分が膜のようになり、冷たさを紛らわせてくれます。

これこそがいわゆる「水の羽衣」です。

この「水の羽衣」を纏うために自分が動かない事はもちろんですが、水流のある場所、混んでいる場所は避けるようにしましょう。

③1分程度水風呂に入る。慣れないうちは30秒くらいにとどめる

水風呂に入る時間は1分程度がおすすめです。下記で解説します。

水風呂に入ると直後は冷たいですが、じっとしていると「水の羽衣」のおかげで次第に冷たさが和らいできます。その和らいだ状態で1分ほど過ごしていると、再び冷えてきます。

今度は身体の外側だけではなく、内側から、芯から冷えていきます。そうなった時が水風呂から出るタイミングになります。

つまり、水風呂に入る時間が短すぎると体の表面だけが冷え、長すぎると体の芯まで冷えてしまうと言うことになります。

そうならないように水風呂に入る時間の目安を1分程度に設定しておきましょう。

水風呂に入る時の注意点

上述の通り、サウナ→水風呂に入る事は急激な温度差によりヒートショック等のリスクが存在することも事実です。

そのため、自分の身体を過信せず、決して無理をせずに水風呂を楽しむことが重要です。とくに下記の注意点は守るようにしましょう。

①長時間入らない

②体調の悪い日に入らない

③持病のある人は主治医と相談してから

④飛び込んだりせず足先からゆっくりと入る

⑤頭まで浸からない

⑥呼吸を止めずに入る

⑦無理して周りに合わせる

水風呂に入る時の注意点は以上の7つです。

サウナ→水風呂の温冷交代欲は体に良いと言われていますが、入り方を間違えれば大惨事に繋がりかねません。

そのため、水風呂の入り方だけでなく注意点も意識して利用するようにしましょう。

まとめ

この記事では、水風呂の効果や入り方、注意点などについて解説しました。
水風呂はサウナと組み合わせることでリラックス効果等が得られる一方で心臓に負荷がかかりやすいため、持病のある方、妊娠中の方等は主治医と相談してから利用するようにしましょう。

正しく水風呂に入ることで得られる効果は計り知れません。積極的に水風呂に入り、健康な体づくりをしていきましょう。

皆様のサウナ生活の参考になれば嬉しいです。

サウナについてもっと詳しく知りたい方は下記の記事をお読みください。

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